「梅雨の研究(茂木耕作 著)」を読んで
課題1
「5.1 初めての梅雨研究に挑戦」
表1 土地ごとの降水量と相対湿度の比較
観測点 |
埼玉県(熊谷) |
鹿児島(種子島) |
沖縄(那覇) |
北海道(根室) |
5~7月のうち、 |
9月 |
6月 |
9月 |
9月 |
その月の |
208.3 |
455.4 |
260.5 |
167.0 |
その月の |
76 |
82 |
76 |
84 |
5ページ11~12行目の部分は、知識がない人への気遣いを感じた。1ページ4~8行目とあるように一緒に考えていこうという趣旨にあった文章の進行となっていた。6ページ10~16行目に関して、一回目は「水蒸気を“たずさえて”」と表現しているのに対し、二回目では「水蒸気を“吸いこんで”」と表現している。また、11ページ1行目においては「水蒸気を“獲得”」とある。おそらくすべて同じことを言っているのだろうが、知識のない読者(私)からすると、多少のややこしさを感じてしまう。6ページ17~19行目を読んで、梅雨前線そのものが“梅雨”の正体だという認識があったので混乱してしまった。「夏期アジアモンスーン」が梅雨をもたらしているのか、それとも「梅雨前線」が梅雨をもたらすのか、もしくはその両方か、そこのところをはっきり記述してほしい(18ページ8~10行目についても同様)。10ページ2行目、「特定の年の雨の量の数値」は、“の”が多すぎて頭が混乱する。
「5.2 最先端の梅雨研究を観戦」
14ページ1行目、「雨が降りました(図5.4)」のあとの句点の存在が謎。14ページ4~5行目について、一般の人は特別には思わないのでは?150mmの降水が多いのかもよくわからない。14ページ13行目から15ページ1行目にかけての説明は分かりやすいと感じた。17ページ2行目の、“台風の有無”という比較は極端でわかりやすかった。17ページ3行目、「図5.6(b)」のあとに“す。”と続いているが、“です。”の誤りだと思われる。17ページ5~14行目で、同じことを3度も解説しているのは少しくどいと感じた。「水蒸気の流れのハイウェイ」の部分は不要かと。18ページの6行目、「という間接的な影響」のあとに“が”が抜けている。21ページ3~8行目は、大気の動きがとても分かりやすく説明されていた。章節の終わり方が、問題提起をする形で終わっていて、読者に興味をそそるような書き方がしてあった。
「5.3 未来の梅雨研究を創る作戦」
25ページ15行目で、高層気象ゾンデが上空20kmまで測定できることに驚いた。27ページ7行目、一番下の“1”の向きがおかしい。28ページ図5.12の説明で、「~選びましょう」とあるが、誰に向けて言っているのか分からない。この本が一般人に向けて書かれているものなら、このような観測船やジェット機を選べるような立場ではない気がしてしまうが。29ページ3行目で、航空機で雨雲の高さよりも上空から観測するという逆転の発想にはとても関心を持った。29ページ最後の行で、「最良の勉強法」とある。たしかにその通りだが、突然勉強法の話になって、この本が何の本だったか一瞬わからなくなった。30ページ4行目、「変わって行く」の部分だが、“行く”は“いく”のようにひらがなの方が自然だと感じた。
課題2
「船の場合は、特定の雨雲を狙おうとしても、ある程度偶然に遭遇できるまで待ち構える必要があります。また、もし、海上にいるときに船で台風の観測を実施しようとすると、強い風によってかなり危険が伴います。その点、航空機で雨雲の高さよりも上空から気象センサーを投下する観測(ドロップゾンデといいます)ならば、かなり自由に観測したい場所とタイミングを選ぶことが可能です。」(29ページ1~4行目)
今までは測定不可能だった場所も、技術と工夫次第で研究が進むようになる。台風や雷雲の中の気象データを安全に観測できるようになることは、さらなる気象学の発展につながるだろう。もっといろんな測器を知りたいと思った。もちろん気象学以外の分野において、最先端の研究に使われている実験機材についても知りたいと思った。こういったことは普段の座学では扱わないので、新鮮に感じた。
課題3
「2.はじめよう!気象“楽”~そらを読み解く七色の研究ノート~」です。
ところで、このタイトルが何のものなのかわからない。茂木先生が新しく出そうと思っている本のタイトルですか?
タイトルとは関係ないのですが、「こんな内容だったら面白そうだな」というものを思いついたので書かせてください。地球の気象現象を他の惑星(水星や木星など)の気象や天気と比較することで、公転や自転による気象変化をわかりやすく説明するものです。